自己紹介①学生~公務員時代

学生時代

中学生の頃から古典や歴史に興味を持ち、学生時代は京都で過ごす。好奇心が行動の原動力で、中国、イギリスをバックパックで旅行し、4回生になってもフルに授業を履修する。学際を超えたモノゴトの面白さを知り、それを伝えるために学芸員を目指す。

公務員の道を選ぶ

博物館での勤務を希望して地方公務員となる。1年目から新規施設の準備に携わり、その後は念願の博物館で学芸員として働く。職場では、組織の中での常識を疑い、市民目線での企画・提案を心掛け、楽しくする仕掛けを作って周りの信頼を得る。また、勤務の傍らに社会人学生として自費で大学院修士・博士課程に7年間通い、専門性を深める努力をする。

上司との人間関係に悩む

一方で、上司と反りが合わないことが続いて苦悩し、揉め事を通じて感じられる組織の慣習的、前例踏襲、正解主義の対応に歯痒さを覚える。さらにはこのような摩擦を生じさせた自身の性質を責め、退職に思いを巡らせる。解決策を求めてビジネス書や心理学の本を読み、得た知識を業務に活用しようと試みる。ところが、それらの書籍を通じて、自由に発信し、自己の責任で活動する経営者の立ち位置に次第に憧れを持つようになる。

人生を模索してインドへ

新たな発想を求めて、NPO法人主催の女性向けインド・スタディー・ツアーに参加する。学生時分から憧れていたインドであったが、現地の実態よりも日本人参加者のキャリアに衝撃を覚えて帰国する。ほぼ全員が組織に属さず、独立して生計を立てていたのである。以前、出産や育児で通った助産院には、得意なことで起業を試みる女性たちが多く集まっていたことを思い出す。

異動とコロナが引き金に

地方公務員になり20年を経て、博物館から行政の分野に異動する。新たな出会いや未知の世界に刺激を受けながらも経験を生かせる場面が多く、仕事にやりがいを覚えて安堵する。しかしながら、前の職場での数年にわたる上司の言動が常にフラッシュバックし、組織への不信感と失望の気持ちが拭い消えず、そんな自分の心情にひたすら戸惑う。

新型コロナ感染で自粛ムードの中、家族を残してバスで職場に通勤する姿が、まるで強制収容所に連行されるように感じて絶望的な気分になる。車窓に目をやると、感情を押し殺して働く自分の顔が映り込み、「私がかわいそう」という感情が沸き起こる。

公務員の道を閉ざす

そんな気持ちを抱える中、数年前から受講するチャンスを窺っていたPR塾がこのコロナ下で起業を切り口にオンラインで開始されることを知る。これまで博物館業務を通じて広報やPRに関心を持っていたので、女性や地域の経済支援にもつながるこの道に進んでみようと思い立つ。これまでの仕事でのつながりや経歴を一旦手放し、広報PRを本格的に学んで独立をする覚悟を決める。

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