昨晩、ある方のタイムラインに
個人起業家に共通する過去の行動として、
「正規ルートからの外れ」
があるのでは、という問い掛けがなされていた。
その記事には、”18~22才の非正規ルート“の例が挙げられていたので、
夜中に一人、個人起業の端くれとして当時を振り返り始めた。
しかし、私の18～22才が正規か非正規かを問う以前に
その土台となる時期を抜きにしては語れない、
面倒くさい自分に気がついた。
まずは序章である。
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中学2年の春、
数学の担任が板書を指しながら、
「これは今度のテストに出るから、ちゃんと聞けよー」
と言い放った。
その瞬間、私は脳内を猛烈に高揚させ、
「テストの為に勉強していねぇーー
知らないことを知りたいから黙って聞いてるのだーーーー」
と、激しく怒りをぶつけた。
心の中で……。
（実際、口は悪くない）
そして、受験制度を憎み続けた。
15の夜である。
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高校は、制服のない自由な校風を基準に選び、進学した。
これまで、名札やゼッケンをつける文化に納得していなかったし、
当時大流行のルーズソックスも履きたくなかったのだ。
自由の名の下、
通学前に宅急便の早朝バイトで月5万円を稼ぎ、
服と漫画と本でそのお金を使い果たした。
朝のホームルームには出席せず、
つまらない授業はさぼり、
気になる授業だけは前のめりで聞いた。
放課後は仲間とソフトボールで汗を流し、
週2回、英会話学校に通い、
時給1,000円でそこのチラシ配りをした。
高2の春、
進路アンケートに私は、
”プロフェッショナル“
とだけ記入した。
恥ずかしながら、
『MASTERキートン』というマンガの影響が大きい。
体育の担任の先生は、
そこに大学名が書かれていないことに苛立ち、
「ふざけるんじゃない」
と、一言つぶやいた。
私は、はらわたが煮えくり返る勢いで、
「ふざけてねー、
大学に行くだけの、
そんな小さい目標の私ではない！！！」
と、激しく反抗を試みた。
心の中で。
（実際、口は穏やかな質である）
そんなわけで、
受験勉強には全く身が入らない私であったが、
悔しいかな、
“古典と日本史の大好きさ”には全く打ち勝てなかった……
京都の地への憧れから大学を選び、
埼玉から胸を弾ませて進学を果たした。
一方で、大阪に住む親戚から、
「そんな三流の大学へ行くのか」
と、非難の声が上がった。
世間の目と価値観にひるみつつも、
まだあげ初めし前髪の私は、心の中でこう叫んだ。
「私が大学自体を有名にしてみせるぜ！！！」
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以上が、ルート前の序章（14～18才）である。
ただただ、厄介で青臭い私がそこにいた。（だけ）
大学を有名にすると高らかに語ったその誓いは
未だ、叶っていない。
ガーン
（というか、この振り返りに二晩かけたという今の私こそが非正規さだよね、暇か）
