有料級の“ちゃん卒”トークライブ
小田桐あさぎさんの『「私、ちゃんとしなきゃ」から卒業する本』(WAVE出版、2020)の販売キャンペーンで、“ちゃん卒”トークライブが4月1日から連日、SNSを通じて生配信された。
著者が毎回異なるゲストと30分対談する、まるで「徹子の部屋」のようなプログラムである。
私にとってこの配信は、コロナ禍の鬱々した心持ちを一掃する貴重な時間となっていた。
毎晩9時に近づくと、単なる一視聴者なのに「ライブ配信、ライブ配信~」と慌てて寝室に籠っていた。
毎日が素晴らしい出会いの連続だった。
ホスト役のあさぎさんは、満面の笑みで会話を広げ、時には椅子の上に立膝という気取らない姿を見せていた。
ゲストのほとんどは、悲喜こもごものドラマを持ち、自分に向き合った結果として人生を謳歌していた。
自分の生き方が今一つ定まらない私は、この配信から「人生は何でも大丈夫」という確信を得た。
心も躍った。
冗談でなく、このライブ配信なくして今の私はない。
それほどに感化された。
これらの貴重映像は、公式チャンネルでアーカイブされている。
有料級である。
https://www.youtube.com/channel/UCzdZXsjJlHIVnaZYFXGWY0A
たった1,500円で、本までついてきた!
トークライブの終盤にあさぎさんの本『「私、ちゃんとしなきゃ」から卒業する本』は発売日を迎えた。
この出版企画だけで充足していた私は、買わなくていいかな……と不躾ながら思ったりもした。
ごめんなさい。
しかし、トークライブで自分の人生に明るい兆しが見え始めていたので、感謝の意を込めた予約注文をさせていただいた。
本当に申し訳ない話だが、貴重な動画がたった1,500円(税抜き)で見られ、さらに本まで付いてきた、という心境である。
本の内容は、やらねばという思い込みを自覚して手放し、本当にすべきことにエネルギーを注いで結果を出してきた作者の体験を綴った、人生の指南書である。
破天荒なエピソードが並ぶものの、マウント感が一切ないオモシロ本でもある。
課題の残る私の“ちゃん卒”
著者のあさぎさんには全く敵わないが、現在の私の“ちゃん卒”をここに記しておく。
1.掃除機はかけない
10年前からルンバを使用。
友人からルンバに愛称をつけるほど愛用していると聞いて、即買い。
毎朝、ルンバのために床を解放するので、家も片付く。
欲張って、床を拭くブラーバという機種も後から購入したが、水の補充が面倒で活用できていない……。
2.朝ごはんは作らない
食パンやおもち、グラノーラ、ヨーグルトなど常備したセルフ方式を採用している。
子ども3人には、食べることも強要していない。
自己責任・自由参加型。
3.夕飯の買い物はしない
毎日、バラエティに富んだメニューの食材が宅配されるヨシケイを利用している。
しかもカット済みコース!
子どもでも簡単に調理できる。
台所に全く入らなかった夫が夕飯を作れるようになるという、想定外の成果も出した。
本当は、注文を毎週かけるシステムらしいが、それさえもできないので、特別に免除(自動継続)にさせてもらっている。
4.洗濯物は干さない
干しては取り込むという作業の不毛さに嫌気がさし、ガス乾燥機を設置。
約18万円の設備投資で高額ではあったが、導入して大の大正解。
電気よりも短い時間で乾くので本当にラク。
5.食器は洗わない
5人家族なので大型の食洗機を導入。
朝ごはんの片づけは各自がやるので、夕食時のみ活用している。
そのため、食器棚に片付けるという手間もほぼ発生しない(夫がやっているという噂も)。
こう列挙すると、家事部門に特化した設備投資型での“ちゃん卒”である。
著者のあさぎさんは、人間関係や仕事での“ちゃん卒”も推奨している。
私自身、親の顔色をいまだに見ていたり、世間の反応を気にしていたり、仕事は何でも引き受けてしまっていたり、なかなかブロックが外せていない。
課題は、まだまだ山積している。