寂聴さんがお亡くなりになった。
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私にとって
寂聴さんといえば
『女人源氏物語』。
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漫画『あさきゆめみし』に衝撃を受け、
源氏の世界観をもっと堪能したくて
本書を手に取った。
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源氏と関係を持った”女人たち”の
一人語りに感情移入し、
≪平安の世界≫を夢想した。
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そこを起点に
「古代」に興味を持ったものだから、
進学先は”文学”か”歴史”かで迷うようになった。
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最終的に、
”史実”を学びたいと
「日本史」の学科へ進み、
憧れの京に足を踏み入れた。
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引っ越す前から
「京都の地図」を広げ、
歴史的な”地名”を眺めては悦に入ったものだ。
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高校生の私が
出会ったのは71才の寂聴さん。
（正確には著書）
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だから、
破天荒な”晴美さん”を知らない。
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私も年を経た。
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今ならば、寂聴さんの私小説も
読みこなせるだろう。
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いや、読んでみたい！
※女人源氏をお読みでない方へ
桐壺更衣、六条御息所など
一人一人の独白が
さらなる個性を感じられておすすめです！
是非とも。
