‶嫌だ″のエネルギー

小6の息子は、「嫌」のエネルギーが大きい。

5才の頃、息子は滑って転び、アゴがパカリと割れたことがあった。

慌てて病院にかけつけた。

痛みで泣きわめく惨状でも息子は
「縫わないーー」
と、叫び続けた。

医者の処置に対しても主張を続ける息子の姿を目の当たりにし、私は呆気にとられた。

根負けした医者は、仕方なさそうに医療用ホチキスで済ませた。

幼い息子は
「縫わなくても大丈夫だったでしょ。」
と、得意顔だった。

今、その傷の痕跡はない。

今朝は、《シャトルラン》という競技が嫌で学校に行きたくないと伝えてきた。

連絡帳に「不参加」と書いてくれと言う。

実は、昨日も算数プリントに手こずった息子は年休を取得していた。

直接、先生に状況を知らせた方がいいと考えた私は、電話で先生に伝えるからと息子を送り出した。

ところで、中2の娘は学校を休まない。

少し嫌でも、流れでやってしまった方がいいのにと、真っ当な意見をして出て行った。

生き辛い息子よ、今日はどんな日になるのかな。

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