*ネタをばらさないように注意して書きますね
おそらく、2016年の公開時に映画『人生フルーツ』の紹介記事を私はどこかで目にしていた。
素敵な映画に違いない、と思いながらも手の届かない”眩しさ”を感じたことを記憶する。
6年が経ち、この映画とのご縁をいただいた。
それも審美眼を極めた、素敵な方々が企画されたとっておきの場で。
結論をあっさりお伝えすると、”最良”のドキュメンタリー映画であった。現代版おとぎ話なんかじゃない。
楽しみにしながらも私はあえて事前情報に触れずに当日を迎えることにした。
冒頭、ご夫婦の仲睦まじい生活ぶりにやっぱりあの”眩しさ”を感じた。それは妬みでも嫉妬でもない。ただただ家を照らす光のすべてが美しいから。
しかし、軌跡を知るなかで、ご夫婦が生きてきたエネルギーが放つ光であることを理解した。
手仕事中心のしゃんとした暮らしぶり、ご夫婦の何気ない会話、ふとした言葉の数々が心に沁みた。
私は何度も涙を堪(こら)える。
しかし、マスクの内側は涙に濡れ、私の頬を冷やし続けていた。
♪ソーラシドーソファーラーレー……
繰り返されるこのピアノの旋律は、直向きでユーモラスなご夫婦の雰囲気にぴったり。
そうして私は、お二人の姿から「自分の感覚をもっともっと信じてみよう」「自分の違和感を見つめてみよう」というメッセージを受け取った気がして、胸がいっぱいになった。
私の心が耕されたのだ。
大げさでも何でもなく『人生フルーツ』が私のターニングポイントになることを確信した。
上映後は、ワークショップも用意されていた。私自身、グループワークにちょっぴりと苦手意識があるのだけれども、それよりもこの「場」をともにした方々と映画を分かち合う心地よさが優った。
家族にこの映画のことを伝えたい。
はやる気持ちを抑えて帰宅し、息子が一日遅れで準備してくれた「立春の太巻」を頬張りながら私はコツコツと歩いていくことを決意する。
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爵歌さん、まゆちゃん、晃子さん、このたびは、素晴らしい企画をありがとうございました!
この映画を分かち合いたい!というお気持ちが存分に理解できました。
サイトで上映館を探し出し、明日は夫が観に行く予定です。
↓今回の自主上映会のお知らせ
「人生フルーツ」上映会のご案内 : Vision Bridge | ブランドプロデュース (vision-bridge.jp)