浅いスルメ考

昨晩は、オンライン飲み会だった。


イカ好きの私は、スルメ、いやアタリメも当然に準備した。

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小学生の頃、父親に連れられて初めてカウンターの寿司屋に入った。

父の友人も、やはり同学年の娘を連れていた。

彼女は、医者の娘であった。

彼女は慣れたもので、大将にあれこれ注文し、活け作りまで頼むという“通”だった。

常連だったのであろう。

一方の私は、


「イカ」
「イカ」
「イカ」


とひたすらに「イカ」を唱えていた。


私にとって寿司と言えば、マグロでもウニでもイクラでもハマチでもなく、「イカ」だったのである。


あれから、この場面を思い出しては父と吹き出すネタになった。


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オンライン飲み会に、スルメは良い選択ではない。

噛んでいては、とっさの会話に入れないからだ。


それに気づき、アタリメは開封しなかった。

つまり、楽しい飲み会だった。

仲間との会話が、イカよりも勝ったからだ。

ただ、今後ふじともがアタリメを食べたとしても楽しくないわけではない。

たまにはイカを供給しないと、だめなんです。
(何じゃそりゃ笑)

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