22才で市役所に就職した当時、
私は週末の休みがもどかしかった。
仕事を中断するのが嫌だったのだ。
ずーーーっと仕事を進めていたい、と思った。
仕事で扱う”近代文学”の知識を増やしたいと
通信制大学にも入学した。
夏休み休暇はスクーリングに通った。
深い意味はないが、
こんなに受験勉強も没頭したなら
東大でも何でも入れるのだろう、と思った。
(つまり、勉強は振るわなかった)
ーーー
縄文の展示担当者になった時、
休みは各地の展示や遺跡を見て歩き、
読む本は”縄文”に関するものへと変わった。
例の通信制大学は結局、4年で退学した。
夫に「物好き」と言われた。
古民家に勤務していた時も、
あちこちの”古民家”を見て歩き
講座のヒントになりそうなモノゴトを探した。
行事食の講座へも展開したいと妄想し、
≪食品衛生責任者講習≫を
自費でこっそり受講した。
私生活でも初めて出産する時は、
出産、育児と名の付く本を片っ端から図書館で借り、
読み漁った。ㅤ
30冊までの貸し出しを繰り返した。
ーーー
そして、現在。
43才で起業し、
もうすぐ10ケ月が経つ。
特に”休みの日”は設けてない。
用事のない時以外は、
ずーっと座り仕事(のようなこと)をし続けている。
週末だけ、
ハイボールに手を伸ばす。
20年前の振り出しに戻ったような感覚だ。
「まだまだだな」と思うし、
だからこそ楽しい。
そんな夏の日。