広報PRの分野では、
「社会性」を交えた発信を
勧めています。
今回は”ナーバスな話題”になります。
しかし、
≪世の中の役に立つこと≫の真髄を
理解してもらうため、
亡くなったお子さまのご冥福を
お祈りしながら書き進めたいと思います。
7月29日に福岡で
ショッキングな事故が
起こりました。
三大紙の見出しです。
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①「5歳園児死亡、
保育園は出席確認せず…送迎バス内に9時間放置か」
(読売新聞)
②「5歳の男児が死亡
保育園の登園バスで発見、脱水症状か」
(朝日新聞)
③「送迎バス内、5歳死亡
登園用、熱中症か 福岡・中間の保育」
(毎日新聞)
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これまでも車内の置き去り事故は
残念ながら絶えずあり、
初めてではありません。
しかし、
保育園の管理下で起きた事故として
各メディアは大きく報じました。
みなさんも
記憶に残っているニュースだと思います。
およそ20日後、
8月18日の朝刊の三大紙の見出しです。
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①「子どもの車内閉じ込め防ぐ」
(読売新聞)
②「園の送迎バス 安全守る取り組みは」
(朝日新聞)
③みんなの広場
「送迎バスの点検・確認を」
(毎日新聞)
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事故を受けて出された
”報道(ニュース)以外”の記事です。
①読売新聞は、くらし面で
さまざまな専門家の言葉を通じて
<社内の子どもの守り方>を呼びかけました。
②朝日新聞は、生活面で
保育園の安全体制、経営上の問題など
<保育園の実態>を明らかにしました。
③毎日新聞は、投書欄で
<市井の声>を取り上げました。
このように、
「メディア」は事件・事故を報道し、
事実を明らかにするだけでなく
人々の社会生活レベルに展開していきます。
”世の中の役に立つ情報”という立ち場で
関心を広げているのです。
目を背けたいような事故の記事ですが、
一連を見届ける中で
「社会課題に対して何ができるか」、
つまり、
<自分ごとに置き換える作業>が
大切であることを私は学びました。
私たちはメディアではありませんが、
「社会課題に応えること」が
社会活動、そして経済活動であり
広報的な視点にも繋がると感じています。
身の周りで起きたことに注視し、
自分ならではの”役に立つこと”に
頭を巡らせてみてください。