仕事を減らすって、怠けることですか?『SLOW』を読んで/広報PRレターvol.197

仕事を減らすって、怠けることですか?『SLOW』を読んで/広報PRレターvol.197

新年度に向けて
いろいろと慌ただしくなる時期ですね。
 

彼岸のリクエストで「ぼたもち」を作りました
 
 
 
そんな中、ご紹介したい一冊があります。
 
 
『SLOW 仕事の減らし方』(ダイヤモンド社/2025)
https://amzn.asia/d/4ZNlAMJ
 
 
 
タイトルだけ聞くと、
ツッコミたくなる方もいるかもしれませんが、
その“思い込み”がテーマの本です。
 
 
 
今年の私の目標のひとつは「余白」。
 

文筆、探索、余白の3つを目標の柱にしてみました!
 
 
 
ラクをしたいからではなく、
自分らしさを発揮することに意味と価値があると思っているから。

 
 
 
3月の雪の日、本屋さんをぶらぶらして出会った本がそのヒントをくれました。
 
 
(新聞や雑誌の「書評欄」で本とは出会うことが多いので、今回は“余白”からの出会い)
 

その時に購入した本たち(犬の本は子どもたち用に)
 

「作業」と「創造」は別物


 
 
この本の中で印象的だったのが、こんな言葉です。
 
 
 
「多くの人が“疑似的な生産性”にとらわれている」
 
 
 
耳が痛い……!!?
 
 
パソコンを開いて座っていれば
仕事してる風に見えますが、
私の場合、大抵それは「作業」の範疇です。
 
 
 
仕事の良いアイデアが浮かぶのは、
 
 
・お風呂上がり
・歯みがき中
・茶碗洗い中
 
 
つまり、デスクに座ってないときばかり。
 
 
畏まった会議はとても苦手。
絞ってもちっとも良いものが出てきません(笑)
 
 
 
「着想」と「作業」は、別物だから。
 
 
 
展示を担当していた博物館での勤務時代、
 
 
調査帰りのリラックスした電車内や
有給を使って集中を確保した自宅で
本当に進めたい仕事ができていたことを思い出します。
 
 
 
みなさんがアイデアが浮かぶのはどんな時(場所)ですか?
 
 
 
コロナ禍でリモートワークが一気に普及しましたが、
「出社」の流れが来ているようです。
 
 
 
↓朝日新聞(フロントライン・経済)2025/3/23
アマゾンがフル出社回帰 家だと人は怠ける?
https://www.asahi.com/articles/DA3S16176945.html
 
 
 
企業の不安は「自由=怠ける」かもしれませんが、
すべての仕事が
「目の前にいれば成立する(生産性が上がる)」わけではありません。
 
 
 
創造性が必要な仕事は、見えない時間の中で育つものです。
 
 
 
一日中、デスクに座りがちなので
戒めを込めての「余白」でもあります。
 

創造的な仕事には、“ゆっくり”が効く


 
 
『SLOW』の著者はアメリカの研究者。
 
 
イタリアのスローフード運動に影響を受け、
「スローワーキング」を提唱し始めたそうです。
 
 
最初は単にゆっくり食べるだけかと
スローフードに懐疑的だったとのことですが、
 
 
 
伝統に基づく、
人間らしい営みが本質だと気づき

 
 
考えが変わったと書かれています。
 
 
 
こんな言葉も印象に残りました。
 
 
 
「もっと自然で、遅く、
変化に富んだ仕事のペースこそが、
長期的には真の生産性を育んでくれる」
(p.169)
 
 
 
ちなみに「スローメディア」という潮流もあるそうです。
※日本では「スロージャーナリズム」の語句が多い印象
 
 
 
スピードと話題性だけを競う記事ではなく、じっくり丁寧につくられた記事を大切にするという価値観。
 
 
広報の視点でも共感します!
 
 

“時間をかける”は価値になる

 
 
私自身の起業も軌道に乗るまで
「5年はかかる」と漠然とイメージしていました。

 
 
 
じっくり向き合えなかった仕事に対しては、今でも後悔が残っています。
 
 
 
5年目の現在、
6ヶ月以上の契約でお願いしているのもその反省から。涙
 
 
 
歴史を振り返っても、そのひらめきは一瞬だったとしても
世紀の大発見や大作は短期的には生まてはいません!

 
 
 
年単位、あるいは人生をかけた「余白」の中で生まれるもの。
 
 
 
さらに、本書にあった
「見積もりは2倍に」という言葉も刺さりました。
 
 
 
時間も予算も見通しが甘くて収まらないのは私……。
そして外出は遅刻しがち(笑)
※実は毎回、奇跡で間に合っているのです
 
 
 
だからこそ、

・時間(余裕)
・場所(空間)
・儀式(習慣)
 
 
この3つの整えが必要なのですね!
 
 
 
みなさんも、“こなす”作業だけでなく、
創造性や思考力を求められる仕事もされているはず。
 
 
 
新年度を迎えるにあたって
「疑似的生産性」に縛られていないか、
是非、働き方をふり返ってみてくださいね!
 

ビートルズのアルバム「サージェント・ペパーズ~」の成立について、
著者はスローワーキングで説いていましたよ♪

 
 
 
「仕事を減らす」は怠慢じゃない。
 
 
 
より良く働く(生きる)ための
「知的な戦略」を一緒に実行していきましょう^^
 
 
 
↓書籍『SLOW』はこちら
https://amzn.asia/d/4ZNlAMJ
アマゾンで紹介していますが書店のブラブラ時間も大切ですね
 
 
 
と言いつつ、4月から新たな取り組みがいくつか。
余白が少ない……笑
 

  

今日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

  

 PRプロデューサー 藤田智子

      
   
 

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