男女別学論争からオールドボーイズネットワークまで/広報PRレターvol.156

男女別学論争からオールドボーイズネットワークまで/広報PRレターvol.156

 
先週の月曜日は
「低調」だとお伝えしましたが、
完全に対外的な要因です。
 
 
20代の頃のトラウマもあって
とても憂鬱ですが、
強く生きたいものです。
 
 
6/16の読売新聞ニュースは、
男女共同参画白書を閣議決定、
「女性に子育てかキャリアか選択」させる状況に警鐘
https://www.yomiuri.co.jp/politics/20230616-OYT1T50120/
(2024/6/16)
 
 
ということで
上手くまとめられるか分かりませんが、男女の話題。 
 


 
埼玉県の男女別学論争


みなさんは
埼玉県立高校の男女別学の共学化論争を
御存知ですか?
 
 
↓埼玉新聞/特集「県立高校「共学化」議論」
https://www.saitama-np.co.jp/specialEditionList/12
(2023/9/1~2024/5/31)
 
 
北関東の県立高校の特徴として
伝統校を中心に
「男女別学」が一定数、残っています。
 
 
残っていると表現したのは、
戦後の民主化の教育改革の流れで
 
西日本は共学化へスムーズに移行できたから。
 
別学の高校が北関東に7割存在するそうです。
 
 
↓出典/読売新聞「共学化2度目の勧告 第三者委員「社会共通の認識」」
https://www.yomiuri.co.jp/local/saitama/feature/CO074328/20240424-OYTAT50031/
(2024/4/25)
 
 
 
特に埼玉県の場合、
 
男子校の「県立浦和高校」が
エリート高校として全国的に有名で、
当たり前ですが女子は通うことができません。
 
 
偏差値の高い女子は、
「県立浦和第一女子高校」(浦和一女)
に通うことになります。
 
 
 
ちなみに私が高校生の時、
通学圏でその次のランクにあった
「県立大宮高校」は男女別学の共学高でした。
(2010年に完全共学化)
 
 
 
つまり、上位の県立高校3校が
純粋な「共学校」ではなかったのです。
 
 
 
私は4人姉妹。
当時の母は、
「汗臭い思春期の男子生徒の姿は知っておいた方がいい」
と、共学寄りの言葉を発していました。
 
それぐらい県立高校の選択で
「共学」「別学」は身近な話題でした。
 
私自身は、
・ルーズソックスが嫌
・制服や決まりごとが嫌
・自由な公立高校に行きたい!
という思いが強く
制服の決まりのない共学高校へ進学しました。
 
 
私は安室奈美恵さんと同年代。
高校進学当時(90年代)は、
「ルーズソックス」の全盛期だったのです。
 
猫も杓子も「ルーズソックス」に抗えず、
逃げました。
 
 
ところで、当時の公立高校に
エアコンなんてありません。
 
 
夏場に大汗をかき、
うちわで仰ぐ男子生徒たちを横目で見ながら
「これが思春期の汗臭さか」
と感慨深く……
 
いや、普通に不快に感じた記憶があります。笑
 
 
ただ、さすが自由な校風の共学高。
「名簿」「座席」は、
男女で区別されていなかったし、
基本は「さんづけ」で呼んでいました。
 
 
新しい時代の波を感じながら
過ごしました。

 
就職後の男女差「オールドボーイズネットワーク」

就職して
自分が「女性」であることを
強く意識しました。
 
 
「庶務」を担当する
いわゆる”女房役”を引き受ける女性が
必ず各課にいたからです。
 
 
当時の同年代の男性は
この現実をどう見ていたのかな??
 
 
私は入職1年目の半ば、
「庶務役」の女性が病欠に入り
兼務することになりました。
 
 
新人の私にとっては
仕事の幅が増えて良い経験になりましたが、
 
 
これが女性の役目として
ずっと続くと思うとぞっとします。
 
 
その後、
フロア全体のコピー機の用紙を
補充する役割になったことがありました。
 
 
今考えると
上司の指示ではなかったのですが、
女性の仕事の一環で回ってきたのですね。
 
 
 
 
アニー並みに
めっちゃ楽しそうに台車を押し、
用紙交換に日々、励んだ記憶があります。
 
 
やけくそですね(笑)
 
 
 
勤務している20年間、
 
「男性」として扱ってほしい、
「男性」として交流したいな、といつも思っていました。
 
つまり、対等に仕事のことを
語り続けたかったのです。
 
 
 
当時は、言葉どころか概念さえも
知りませんでしたが、
  
「オールドボーイズネットワーク」
が自然と機能していたのでしょう。
 
 
オールドネットワークとは、
新聞の言葉を借りれば
 
男性中心の人間関係や暗黙の企業文化
 
という意味。
 
 
※出典/山陰中央新報デジタル
男女格差の是正 「当たり前」を変えていこう
https://www.sanin-chuo.co.jp/articles/-/530741
 
 


 
泥臭さと共に生きる

ここまでずっと
男性には耳の痛い話かもしれません。
 
 
が、男性を非難しているわけでなく、
構造や仕組みに疑問を持っているという話です。
 
 
 
 
男性中心に展開される文化の醸成は、
 
 
エリート意識の高い「男子だけ」で過すことで
「オールドボーイズネットワーク」は、
助長されると思っています。
 
 
高校だけでなく、
大学でも、職場でも、団体でも同じだと考えます。
 
 
これまで同じ男性の上司でも
子どもに「女の子」(特に思春期以降)がいる方は、
調和性が高いと感じていたことが理由です。
 
 
ましてや今は
男女を簡単に区別することはできません。
 
 
公立だからこそ率先して「男女の区別」を
外していってほしいな、と思います。
 
 
 
↓埼玉新聞
アンケート結果発表/高校選びのポイントは「通学の便利さ」を重視
https://www.saitama-np.co.jp/articles/82058/postDetail
 
 
 
埼玉県では、学生や保護者に向けた
大規模なアンケートが実施されました。
 
 
深く深く考えた有識者・知識人の
たくさんのエスプリを私は浴びたい!
 
 
と、私が熱くなる「男女別学論争」……。
 
 
 
男子校での生理の授業がニュースに
↓東京新聞「男子も知っておくべき生理のリアル」2024/6/9
https://www.tokyo-np.co.jp/article/331431
 
 
男性の汗臭さ、女性の月経を含め、
それぞれの人間らしさを日常で共有・体験することが
 
男女共同参画社会の実現には
最短なのではと思ったのでした。
 
 
 
 
今回は、メディアを活用した持論の回でしたね(笑)
 
 
 
まとめると
メディアの記事から時勢の動きを確認できます。
メディアがしっかり機能しつづけて欲しいな、と思っています。
 
 


 

 PRプロデューサー 藤田智子


 
 
 
 
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