枠にとらわれない人が好き。
だからなのか、
好きなアーティストは?と尋ねられると
原マスミを必ず上げる。
もうおじさんの年齢だけれども、
ちっともおじさんじゃない。
「彼」と代名詞で括っていいのかとさえ思うほど、
原マスミは原マスミ、なのだ。
原マスミとの出会いは、吉本ばななのエッセイの中だった。
初めから憧れの存在。
恋焦がれたといってもいいだろう。
音楽活動を続いているものの、
かつて発売されたCDはどれも‟絶版″していたから。
数年の時を経て、
ようやく1枚目のCDをYahoo!オークションで手に入れた。
初めて聴く原マスミの音楽は、最高だった。
まるでアリスの世界に入り込んだよう。
バラエティに富んだ曲調と
異次元の言葉が詰まった歌詞。
歌声も幻想的だった。
そして、繊細であることも感じた。
このような人がこの世に存在し、
この社会に溶け込めていることが不思議だった。
ライブハウスに足を運び、
原マスミが実在していることを確認した。
物腰は柔らかく、
けれども圧倒的な存在感を放っていた。
原マスミは音楽だけでなく、絵を描き、時には声優もする。
多彩であり多才。
メジャーな活動をする一方で
自分の世界に潜むような動きも感じさせる。
そんな立ち位置が羨ましかった。
私の憧れる自由。
その生き様をみせてくれているのが原マスミであり、
原マスミの表現こそ自由なのだ。
私もおばさんの年齢。
だけど、おばさんじゃない生き方を示そうと思う♡