「もし、宝くじが当たったら
どうする?」
そんなよくある問い。
昔から
そこにワクワクはなかった。
大金を活かしきれないな、
と思っていたからだ。
実業家なら
その大金を元手に何倍もの価値に変えて
”生きたお金”にするだろう。
棚ぼた的に
<モノを買う>自分ではつまらない、
と思ったのだ。
ふとした折に
≪不労所得≫になったら私はどうするのだろう
と、ぼんやり考えることがある。
『職業としての小説家』(村上春樹、2015)に出会い
私の”ぼんやりとした空想”に
うっすらとした輪郭が浮かび上がってきた。
「小説家としての村上春樹」には
もちろん憧れる。
しかし、
”ぼんやりとした空想”に必要な
<精神的に一人で生きていくこと>の
本当のところを知らなかった。
おそらく私は、
役に立たない”考えごと”を
今よりももっと時間を割き、し続けたい。
それには、金銭よりも
正解のないわが道に
確信を持って粛々と進む≪精神力≫こそ必要なのだ。
村上春樹は、まさにその姿勢を貫く。
それが、
年単位で長編小説に取り組む
≪粘り強さ≫にも繋がっているようだ。
まるで修行僧の域。
しかし、
ご存知のとおり
村上春樹は不労所得ではない。
ビジネスの視点で自ら動き、
切り開いてきた。
そのことは著書でも述べている。
さらに、
大いに人の役に立っていることよ!
うーん、
不労所得で好きに”考えごと”をしていても
やっぱり最後は、人の役に立ちたい。
悩ましい。
そして杞憂w
あなたが不労所得で
さらに得たいものは何ですか?