上司に退職を伝える
5月21日
現場から職場へ戻る途中、タイミングを見計らって上司に声を掛けた。
緊張の面持ちで話しを始めたが、丁寧に話を聞いてくれて安堵する。すぐに課長に話を通してくれた。
5月22日
キャリアコンサルを受けた岩橋ひかりさんからメールの返事が届く。
退職日までにドラマがありますよ!というひかりさんの体験を踏まえた言葉に、決断の重みを改めて意識する。
5月29日
課長と二人、個室で面談をする。
5年間退職を意識してきたこと、このコロナ禍で考えが深まり決断したことを伝える。
コロナによって先の見えない不況などが予測され、経済の見通しが立たないこのタイミングで退職することは賢明ではない、と引き止められた。
友人に起業のことを言ってみる
7月3日
高校時代からの友人とランチをする。
彼女は、昨年から両親のジュエリー会社を夫婦で引き継ぎ、事業を拡大しようと頑張っている自営の大先輩である。
デザインセンスはもちろん、記憶力も抜群で、私以上に私の来歴を把握している強者である。
恐る恐る自分のキャリアチェンジについて話した。
コロナ禍での決断に初めは否定的であったが、次第に私の想いに理解を示してくれた。
地元の商工会議所との関係や創業塾の存在など、彼女のこれまでの実体験を惜しみなく教えてくれて有意義な時間を過ごせた。
実は、PRに関心のある理由のひとつに、彼女の会社のPRをしたい!という密かな想いがあった。
何年も前からFacebookで会社の投稿を見かける度に、なぜか感じてきたことなのである。
彼女とこれまでの共有してきた話題にビジネスの話までが加わるなんて嬉しい、と単純に思う。
7月10日
いつも娘のように私を応援してくれる、大学院の同級生で会社の経営者でもある男性に退職の意を伝える。
「決断を尊重します。あと、2ヶ月半、飛ぶ鳥跡を濁さずの心意気でさわやかに仕事をしてください」という人生の大先輩ならではの熱いメッセージをもらう。
その言葉を受けて、最後まで軽やかに職務を全うしよう!と誓う。
退職日の再確認
7月16日
上司から、9月30日の退職日を先延ばしにするつもりはないのかと聞かれる。
私が辞める素振りをみせず仕事をしているので、確認をしてきたのであろう。
5月に初めて退職を伝えた段階では、できる限り早く辞めたいとお願いしていたが、その後、仕事の状況も配慮して9月末に設定したのである。
このままずるずると仕事を続けることだけは避けたい。
上司二人以外には口外をしていないので、今は伝えた時の同僚の反応に怯えている。
起業する意気込みの割に、心臓は小さい。
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