ご覧になりましたか?
昨日(3/12)の新聞の全面広告は
「かっぱえびせん60周年!」
↓こちらで見られます
読売新聞(広告担当)のTwitter
紙面では、
パッケージの変遷を紹介。
思わず見入ってしまいました。
なんと、
1964(昭和39)年発売当初のパッケージは
「かっぱ」の絵柄だったのですね。
確かに
「かっぱ」と「えびせん」。
原料となる川えびが生息する
川に棲む「かっぱ」から
着想を得たネーミングだったのでしょう。
今に繋がる「赤いパッケージ」は
1981(昭和56)年から。
ところで
周年事業は広報活動の常套です。
大企業カルビーが
どんな施策をやっているのか
かっぱえびせん60周年を事例にみてみましょう!
↓60周年スペシャルサイト公開(12/11)
かっぱえびせん 60 Years with you.| カルビー株式会社 (calbee.co.jp)
2024年に1年かけて
企画を行うと書かれていました。
まずは1月9日。
60周年の感謝を込めて10%増量
発売60周年の感謝の気持ちを込めて3品を10%増量『かっぱえびせん』『絶品かっぱえびせん 浜御塩とわさび味』『かっぱえびせん 甘えび』 | カルビー株式会社のプレスリリース (prtimes.jp)
2月5日
広島電鉄の車両をラッピング。
「かっぱえびせん」発売60周年を記念して広島電鉄ラッピング車両を運航開始! | カルビー株式会社のプレスリリース (prtimes.jp)
内部もデコレーションされていますね。
しかし、なぜ広島電鉄?
説明によると
広島電鉄は戦後復興のシンボルだからだそう。
1964年の高度成長期=復興の時代に
誕生したえびせんの歴史になぞらえて、
というところでしょうか。
地元スポーツチームの
「広島カープ」「サンフレッチェ広島」と
コラボして
観戦者に試供品を配布しているようです。
広島を攻めますね~
一年前のプレスリリースに
「広島発」というタイトルを見つけました。
1964年広島発のロングセラー商品『かっぱえびせん』が3年ぶりにリニューアル! | カルビー株式会社のプレスリリース (prtimes.jp)
残念ながら
内容に広島のことは一切触れられていませんでした。
スペシャルサイトの誕生秘話に
広島の瀬戸内海でとれた小エビを目にして
創業者は、
小麦あられ「かっぱあられ」を
美味しくする術が閃いたとあります。
川エビ取りは
創業者の小さいころの思い出。
海の小エビは
創業者の開発エピスソード。
➀川エビ穫り名人→川→カッパ→かっぱあられ
➁川エビ→小エビ→えびせん
二つのつながりを一緒に伝えるのは
ちょっと難しそうですね。
3月11日
60周年かっぱえびせんセットを発売
https://shop.calbee.jp/marche/shop/g/gMR02367/
こちらはオンラインショップの情報です。
60周年スペシャルサイトには
記載のない情報で
プレスリリースも見当たりませんでした。
そのほかには、
サイト上で
人気フレーバーの投票イベント
を行ったようです。
復刻品を年末に発売するので
ひと続きとなった良い仕掛けですね。
ところで社内でも
60周年の企画があったようです。
かっぱえびせん誕生60周年、同い年集め広島工場で「3回目の成人式」 カルビー | 中国新聞デジタル (chugoku-np.co.jp)
60周年×60歳×成人式
となるほどの掛け合わせです。
内部でも盛り上がることのできるイベントは
巻き込み力がありますね。
節分には、豆まきならぬ「菓子まき」を行ったそうです。
節分祭、カルビー流は菓子まき 創業地ゆかりの広島市南区の神社に1万5000袋贈る | 中国新聞デジタル (chugoku-np.co.jp)
充実した広報活動は
資本の力かもしれませんが、
毎月、コツコツと
ニュース(話題)を仕立てていました。
大手だからと
胡坐をかいているわけでなないのだな、と安心しました。
一方、明治の飴「チェルシー」。
誕生から53年と
かっぱえびせん並みに歴史のある
キャンディーですが、
3月4日から
新聞各社、テレビ、webメディアなどで
販売終了が伝えられました。
明治「チェルシー」の販売終了 半世紀の歴史に幕 – 日本経済新聞 (nikkei.com)
各社の報道によると、
ガムやキャンディーは、
グミに押されている状況とのこと。
小学4年生のわが子も
グミが大好きです。
コンビニやスーパーでは、
「グミ」の新製品を探しています。
私はツルツル、艶々で
好きなキャンディーの一つでした。
商品サイトも終了してしまうのでしょうか
CHELSEA(チェルシー)|株式会社 明治 – Meiji Co., Ltd.
日経の記事では、
「明治は4日、キャンディー「チェルシー」の販売を
3月で終了すると明らかにした 」
と書かれていました。
メディアに情報提供をしたのは、
2024年3月4日であることが分かります。
ただ、株式会社明治や
明治ホールディングスのサイトでは
チェルシー販売終了に関する
プレスリリースやお知らせを
見つけることができませんでした。
メディア向けのプレスリリースで
一気に拡散されたと思われます。
(PRTIMESでの配信は、
2023年12月で配信が止まっていました。)
企業からのコメントがないので
なんとも言えませんが
販売終了のニュースから
5億円の売上規模は、
大手にとっては少ない
ということに私は衝撃を覚えました。
あくまで「売上」なので
工場のラインの維持や人件費を考えると
厳しいのでしょうね。
ネガティブな情報ですが、
企業からファンに対しても
きちんとお知らせしてくれると良かったと感じています。
PR活動はコミュニケーション!
一般向けの商品ですし、
納得感のある良いお別れができると明治のファンになるのにな、
と思った次第です!
ちなみに70年選手の「パイン飴」は
復刻版を出したり、コラボ商品を出したり健闘していますよ^^
社名が「パイン会社」でした。
↓復刻版のプレスリリース
SNSで話題になった約70年前のパインアメ缶を復刻!「復刻パインアメ缶」を数量限定販売 クラブハリエとの「ご縁&ご円」で誕生した相互コラボスイーツも販売を開始! 阪神梅田本店 食祭テラスにて | パイン株式会社のプレスリリース (prtimes.jp)
↓コラボ商品のプレスリリース
【西日本エリア限定】あの「パインアメ」が冷たいクリームパンに!「パインアメクリームパン」8月8日(火)の「パインアメの日」に発売! | 株式会社ファミリーマートのプレスリリース (prtimes.jp)
PRプロデューサー 藤田智子
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