熱海市のPR戦略「〇〇さん、いらっしゃい!」/広報PRレターvol.144

熱海市のPR戦略「〇〇さん、いらっしゃい!」/広報PRレターvol.144

 
お花見のニュースが一気に増えましたね。

 
 
私も先日、お花見をしてきました。
 
 
自転車で10~15分のところに
桜の名所があるのは贅沢なことだったと再認識。
 
 
↓総延長は20km!桜の回廊が見頃に/埼玉新聞
https://www.saitama-np.co.jp/articles/74922
 
 
 
 
さて、先週に届いた
月刊『広報会議』5月号の特集は
『「メディア取材」が増える広報の秘訣』!

↑画像は公式サイトより https://mag.sendenkaigi.com/kouhou/
 
 
 
KUWADATE」では
前回から「メディア・アプローチ」がテーマ。
 
 
タイムリーな企画内容でした。
(KUWADATEとは https://fujitomo-pr.com/kuwadate2
 
 
その誌面で紹介されていた
熱海市役所の試み、
 
「ADさん、いらっしゃい!」
 
が興味深く
今回、調べてみることにしました!
 
 
 
かつて団体旅行・新婚旅行の
メッカだった「熱海市」。
 
 
 
復活劇を遂げた様子は
地域再生の「仕掛け人」にスポットを当てた
テレビ番組「カンブリア宮殿」で視聴し、知っていました。
 
 
↓カンブリア宮殿
ショートバージョン(2023年8月)
https://www.youtube.com/watch?v=zXrrst1fRbo
 
 
 
しかし、
民間の力だけでなく
行政(熱海市役所)の姿勢もあっての
復活劇だったと理解。
 
 
 
 
さて、その「ADさん、いらっしゃい」とは?
 
 
 
 
熱海市のWEBサイトをのぞくと、
観光経済課「ロケサポート事業」として
 
・ADさん、いらっしゃい!
・制作部さん、いらっしゃい!

 
の二つが用意されています。
 
 
お察しの通り、

テレビ番組「新婚さん、いらっしゃい!」の
真似ですが斬新ですね(笑)
 
 
新婚旅行などの人気低迷からの
施策でもあるので
自虐的ながら
的(まと)を得たネーミングという気がします。
 
 
 
サービス内容は、
市内での番組収録や映画撮影に対して協力する、
というもの。

 
 
 
Webサイトには、
 
 
誠意をもって対応!
臨機応変!

 
といったお約束が並び、
 
 
目的外使用の調整!
深夜・早朝未明のロケ対応!

 
 
の文言が!
 
 
私の心に響きました。
 
 
 
このロケーションサービス、

全国の自治体でも
ある時期から整備が進み始めた記憶が私もあります。
 
 
さらに調べてみると、
日本初は2000年の大阪だそうです!
 
専門の組織が立ち上がり、Webサイトも充実しています。
↓大阪フィルム・カウンシル(公財)大阪観光局
https://www.osaka-fc.jp/
 
 
その目論見は
ロケ誘致→地域のPR→観光客や知名度アップ!

 
 
ご存知のように
福島県「フラガール」(2006)は
常磐ハワイアンズの人気を一気に上げましたよね。
 
 
熱海市のロケーションサービスは
2012年からだそうです。
 
 
 
以前、私が勤務していた「さいたま市役所」では、
2015年からこのサービスが始まりました。
 
↓さいたま市ロケーションサービス
https://www.city.saitama.lg.jp/004/001/005/001/p037042.html
 
 
 
現在は分かりませんが、
当時、さいたま市の担当課は
「ロケ実績」を取りまとめるに過ぎず、
 
ロケ地対応は各課・施設に任されていました。
 
 
 
 
 
私も、古民家施設の在籍時に
映画の撮影やテレビの収録で対応したことがあります。
 
 
記憶に残っているのは、
映画「二ノ宮金次郎」の撮影。
https://ninomiyakinjirou.com/
 
↑今、サイトを見ると
キャッシュに「さいたま市」がなかった……。
 
 
 
深夜まで職場に残っていましたが
あれは幻だったのでしょうか笑
 
 
 
 
当時、ロケ地の問合せに対する
私の周辺の職員の反応は鈍く……
 
 
残念ながら
 
誠意をもって対応!
臨機応変!

 
 
とは真逆の動きでした(笑)
 
 
 
だから、キャッシュに残してもらえなかったのかな。
 
 
 
確かに日常業務に加えて
 
➀事務処理が増える
➁スケジュール調整が面倒

 
を理由にして
できれば”受けない”という雰囲気でした。
 
 
 
私自身は「施設保護」が担保された上で
「財産の有効活用」=ロケーションサービスの提供
をすることには賛成の立ち位置。
 
(それが気に食わない上司がいたかもですが💦)
かもじゃないね……
 
 
 
だから、この熱海市役所の
”歓迎ムード”は素晴らしいな、と。
 
 
せっかく対応するならば”敵対”するのでなく、
良い関係を築いて
市の印象を上げて
協力関係を保って仕事ができる方が良いですよね!

 
 
 
 
当時の対応は、
ロケーションサービスの意味を
職員一人一人が理解していなかったことが原因かと。
 
 
 
 
さらに、熱海市はスゴイ!
 
 
「オンエア情報」が
公式サイトのトップページに設置してありました!
 
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小さなことかもしれませんが、
 
出口を考えて動線を整備することで
 
熱海市の魅力が
じわじわと広がっていくのだと思います!
 
 
映画「二ノ宮金次郎」の場合も
もっと良い関係を育めていたならば
上映情報が正式にさいたま市に届き、
 
「市のPR」として利用することができたのかもしれない、
と今だから思います。
 
 
 
 
そういえば、
 
趣のある飲食店のクライアントさんが
「ロケ地」に協力的だったので
 
PRの一環として
 
公機関の「ロケーション・リスト」に
掲載申請するサポートをしたことがあります。
 
 
「埼玉県」は、物産観光協会が所管して
民間の商業施設もロケ地として情報提供ができます。
 
↓ロケーションサービス協力施設一覧
https://chocotabi-saitama.jp/location/
 
 
 
直接の取材でなくとも
ロケ地として場所を提供することで
 
・知ってもらう機会
・メディアとの関係性の構築
 
ができますね!
 
 
店舗や施設をお持ちの方は
参考にしてください^^
 
 
 
 
ところで、
 
広報PRオンライン相談

 
次回の「KUWADATE」に
ご興味をくださる方が出始めています^^


 
 
そろそろ、
次回の開催日程を決めようと思います。
 
昨年は、火曜日午前、
今期は、火曜日午後で開催。
 
 
参加を検討されている方は、
メールに返信の形で希望日をお知らせください!
 
 
↓「無料説明会」はこちらから
https://ws.formzu.net/fgen/S427325639/
 
 
  

 PRプロデューサー 藤田智子


 
 
 
 
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