-数字で示せるわけではないが、新型コロナの表記について最近の動向から-
「コロナ禍」と「コロナ下」
「コロナ禍」と「コロナ下」。
この二つの表記は読みは同じであるため、ニュースのアナウンスを聞く限りではその違いに気づかれないかもしれない。
手前勝手な解釈であるが、新型コロナ感染による社会や世の中の状況を、
夏前まで
「コロナ禍」と統一して、
9月以降
「コロナ禍」と「コロナ下」とを使い分け、
一般的には表記がなされていたと考えている。
感染拡大が取り沙汰された今年の春以降、文章を書くにあたって新型コロナに触れて語る場面が多く、この二つの表記の違いにとても敏感になっていた。
どちらかと言えば「コロナ禍」を用いたくなくリサーチしていた、というのが正解である。
「コロナ禍」を考えてみよう。
まず、全世界を騒がせた「コロナ」が単なるウィルス名でなく、既にネガティブな要素を内包した言葉になっているとみる。
そこに「禍」という人間の強い負の感情・想いの込められた言葉がかけ合わさる。
そうすることによって「コロナ禍」に続く文章がマイナスの影響を大きく受けて全体が引っ張られてしまうのである。
意識の有る無しに関わらず、である。
であるから、「コロナ禍」の表記に違和感を感じた私は悩んだ。
矛盾してしまうが、文章の中でコロナであることと、続く本文は互いに影響せず切り分けて扱いたかったのである。
コロナ禍に服従
そこで、状況説明の意味合いで「コロナ」に「下」を加えて用いることにした。
しかし、当時、「コロナ下」の表記は管見の限りほぼ見当たらなかった。
言論統制でもあったのかと勘繰るほどである。
なぜだろうと疑問も持ちながらも、結局私は「コロナ禍」に屈してしまった。
誰に何かを言われたわけでもないのに、空気を読んだ。
呑み込むことができないまま、同調意識で自分の書いた全ての表記の「コロナ下」を「コロナ禍」に書き換えた。
最近の動向
ところが、である。
おそらく9月になってからだろうか。
新聞に「コロナ下」の文字が散見されるようになったのだ。
まるで萌芽したかのように。
そして、周囲の動向を気にする自分も露わになった。
自分のこだわりが、実はこだわりではなかったということである。
さらには、自分の考えが間違いではないことに安堵した自分もいる。
安心してこれまでの文章を適切な表記に書き換えようと思う。
またまた、同調意識の発動である。
皆さんはコロナの表記についてどう考えているのだろうか?
素直に聞いてみたいなー
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