いつも時間が足りない。
誰しもに夜がやってきて、
そして朝がくる。
そんなの嘘だと思う。
こんなにゆったりしている人が
一日に終止符を打ち
ふとんに潜り込めるはずはない。
あんなにせっかちな人が
一日にけりをつけ
眠りに入るはずがない。
そんな風に
周りの様子を窺っている。
私はというと、
一日を可能な限り膨張させ、
欠けた一日からスタートをする。
凝りもせず
歪んだ毎日を繰り返す自分に
思わず、ため息が漏れる。
昨日にきちんと終わりを告げ、
今日に生きる多くの人たちに
尊敬を念を抱かずにはいられない。
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時間がありさえすれば
解決する問題なのかは、分からない。
時間の見積もりの見極めも甘い。
予想より、倍の時間がかかっている。
生きる手順を変えるのか、
もしくは何かを切り捨てるといいのか。
とにかく、時間が足りない。
だからいつも思う。
私がもう一人いればいいのに、と。
一日中、本が読みたい。
仕事の幅を広げたい。
ドラマを最後まで見たい。
誘われるがままに遊びたい。
うだうだしたい。
一人の私を増やしただけでは
済まないのかもしれない。
しかし、
もう一人の私がいたら、
私は彼女に何を託すのだろうか。
明日はどうやら雨らしい。
外に出かける自分は不要になるだろうと
ひとり胸をなでおろす。