年々、”食”への興味が減っている。
もちろんお腹が空いたら、
しっかり食べる。
食べ始めると
ついつい食べ過ぎてしまうことも多い。
ハイボールとさかナッツは
相変わらず大好きだし。
しかし、年経るごとに
“食”への意識と関心の差は
夫と開くばかり。
入院時の給食への
向き合い方で
その差を如実に感じている。
夫は、
これまで数えきれないほど
入院をしている。
かわいそうに食事制限の時も多いのだが、
”病院食”が何よりの楽しみらしい。
毎食毎食、写真に収めては
画像を送ってくる。
「ここの病院は美味しかった」
と、退院後に静かに漏らす。
給食については、
”違いの分かる男”なのかもしれない。
日常でも、毎食毎食を
とても大切に扱っているから
入院時でも当然の関心事なのだろう。
一方の私。
病気やケガでの入院は、
有り難いことに未だかつてない。
産後の5日×3回だけ。
ただ、産院での給食は、
あまりいい思い出がない。
上手い不味いの問題ではなく、
思い返すと”量”の問題だった。
一人目の出産で
お世話になった産院は、
手の込んだ食事が毎食出された。
お昼にハヤシライスは、
私には豪華過ぎた。
”夜食”まで登場した。
これは、断った。
産院の口コミサイトに、
<院長の奥さん自慢の
シフォンケーキが出てきます♩>
とあるのを見つけていたものだから、
いつ出てくるのかとビクビクしていた。
(結局、自慢は登場しなかったが笑)
二人目、三人目は、
自然派の助産院に入院した。
”酵素玄米”を出すほど
こだわりのある菜食メニューである。
私も期待し、
それはそれは楽しみにしていた。
しかし、朝食が多かった。
朝食が多いと昼食の楽しみがなくなり、
その状態で昼食をとると、
夕食が美味しくなくるのだ。
もともと、
朝はあまり食べたくないタイプ。
せめて、
ご飯とみそ汁だけにして欲しい
と、連日懇願した。
先生は、
笑いながらおかずも出し続けた。
残せばいいだけの話。
しかし、
入院は私一人だったから、
残すことが後ろめたかったのだ。
今、夫はまた入院している。
明日は、
食事制限をされず
美味しい食事にありつけるのだろうか。